【Microsoft×生成AI連載】【やってみた】Copilot Studioのデータソース指定でBing Custom Searchを使ってみた

【Microsoft×生成AI連載】今回の記事を担当する、2024年新卒入社で新人エンジニアの宅見です!

私からは、Copilot Studioのデータソース指定方法の一つである、Bing Custom Searchについてご紹介したいと思います。

これまでの連載

これまでの連載記事一覧はこちらの記事まとめておりますので、過去の連載を確認されたい方はこちらの記事をご参照ください。

blog.jbs.co.jp

Copilot StudioにおけるBing Custom Searchとは

Copilot Studioでは、データソースを指定するだけでチャットボットを作成することが可能です。その際、データソースとなるWebサイトのURLを指定する方法の一つとして、Bing Custom Searchがあります。

WebサイトのURLを指定する際、公開WebサイトのURLを直接入力して指定する方法もありますが、この場合はURLの指定が二階層までという制限があります。

(二階層のURLの例:https://www.example.com/1111/2222

一方、Bing Custom Searchを利用すると三階層以降まで指定することが可能なため、Webサイト内の特定ページのみを参照させたい場合などに便利な機能となっています。

(三階層のURLの例:https://www.example.com/1111/2222/3333

利用のための準備

Copilot StudioでBing Custom Searchを利用するには、Bing Custom Search Webポータルでカスタム検索インスタンスを作成し、構成IDを取得する必要があります。

以下の手順は、カスタム検索インスタンスの作成・構成IDの取得方法です。

まず、Bing Custom SearchからBing Custom Search Webポータルを開き、サインインします。

Bing Custom Search Webポータルにサインインしたら、「Create new instance」から任意の名前を入力します。

「Create new instance」から任意の名前を入力する画面

データソースとして指定したいURLを入力し、+ボタンから追加します。また、三階層以降まで指定をするため、Include Subpagesのチェックを外します。

指定するURLの追加画面

 

URLが追加されるので、右上の「Publish」を押し、インスタンスを利用できる状態にします。

「Publish」から有効化をする画面

動作が成功したら「Go to production environment」または画面上部の「Production」を押します。

構成IDが確認できる画面に遷移します

画面が遷移します。上から二つ目の項目が構成IDとなっています!

作成したインスタンスの接続情報が記載されています

データソースをBing Custom Searchで指定してみる

構成IDを取得できたら、Copilot Studioで早速使ってみましょう!

データソースの編集プロパティから、「クラシックデータ」の三角ボタンを押して展開すると、「公開データを検索する」という項目があります。

Copilot Studioのトピック作成画面>生成型回答>データソースの編集画面

ここで「公開Webサイトを検索する」をクリックして「Bingカスタム検索で検索」に変更します。すると、構成IDの入力欄が表示されるので、こちらに準備段階で取得したIDを入力します。

「Bingカスタム検索で検索」でのデータソース設定画面(設定後は保存もお忘れなく!)

これだけでデータソースの指定は完了です。

チャットボットに質問してみる

ここまでの流れで簡単なチャットボットは完成しているので、テスト用のチャットで質問をしてみます。

URLで指定した初回記事を参照して回答を生成してくれました!

Bing Custom Searchで指定時の質問テスト

※ 実際に指定した初回記事はこちらです。

確認のため、公開WebサイトのURLを直接指定する方法も試してみましたが、ご覧のように回答が得られませんでした。

公開Web検索にて三階層以上のURL指定時の質問テスト

やはりURLが二階層まででないと、この方法では指定ができないようです。

さらに確認として、二階層以内にとどめた指定も試しましたが、別の記事を参照して回答が生成されてしまいました。

公開Web検索にて二階層までのURL指定時の質問テスト

おわりに

今回取り上げたCopilot StudioやBing Custom Searchですが、エンジニア歴がまだ浅い私でも比較的簡単に利用することができました。

Bing Custom Searchでデータソース指定する利点や方法がお伝えできていたら幸いです。

最後までご覧いただきありがとうございました。

執筆担当者プロフィール
宅見 健太朗

宅見 健太朗(日本ビジネスシステムズ株式会社)

クラウドソリューション本部に所属。AI関連やLogic Appsなど勉強中です。

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