マルウェア対策ポリシーのDefault(既定)の既定値が変更になります

Microsoftが発表したMicrosoft 365のアップデートを解説するこのシリーズ。今回は2022年11月発表分より
「MC468187 “マルウェア対策ポリシーのDefault(既定)の既定値が変更になります”」を解説します。

アップデートによる変更点

Defaultのマルウェア対策ポリシーの「共通添付ファイルフィルター」について、既定値が変更されます。

これまでは、既定ではフィルターに適合した添付ファイルを検知した場合、「メッセージを検疫する」が設定されていましたが、今後は既定値が「配信不能メッセージ(NDR)を含むメッセージを拒否する」へ変更されます。

■アップデート前
共通添付フィルター:オン
これらのファイルの種類が見つかった場合:メッセージを検疫する



■アップデート後
共通添付フィルター:オン
これらのファイルの種類が見つかった場合:配信不能メッセージ(NDR)を含むメッセージを拒否する

今回の更新による改善点

今回のアップデートにより、既定の動きとしてメッセージ自体が拒否される挙動になるためセキュリティーが強化されます。

注意点

現在もDefault(既定)のマルウェア対策ポリシーを使用し、「メッセージを検疫する」が設定されている場合も、本アップデートの影響を受け、該当の設定値が「配信不能メッセージ(NDR)を含むメッセージを拒否する」へ変更されます。

そのため、「メッセージを検疫する」のまま運用する場合は、新規のマルウェア対策ポリシーを作成するか、アップデート後に、該当の設定値を「メッセージを検疫する」に変更する必要があります。

設定確認方法

該当の設定に関しては、以下の手順で確認が可能です。

  1. Microsoft 365 Defenderへアクセスし、左ペインから[ポリシーとルール]をクリックする。

  2. [脅威ポリシー]>[マルウェア対策]>[Default(既定)]をクリックする。

  3. [保護設定を編集]をクリックし、[保護設定]欄を確認する。

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執筆担当者プロフィール
杉山 湧汰

杉山 湧汰(日本ビジネスシステムズ株式会社)

クラウドマネージドサービス本部 所属。

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