リソースグループに設定しているタグ情報をリソースグループ内のリソースに反映する:Azure Policy編-4-

はじめに

前回まででおおむねやりたいことは実装できたのですが、最後に以下の3点を確認してみたいと思います。

  • サブスクリプション単位に設定し、複数のリソースグループに対して有効にする
  • Costタグの値が複数ある場合にきちんと継承されることを確認する
  • Costタグ以外のタグは継承されないことを確認する

割り当ての作成と削除

新しい割り当てを作成し、TagPol-Costとします。スコープはサブスクリプション全体を設定しました。

パラメーターにてタグ名を今度はCostとします。

以前の割り当ては削除しておきます。

リソースグループの作成

前回まで利用していたdemo1は一度削除し、新たにdemo1,2,3の3つのリソースグループを作成し、タグを設定します。

RG名 タグ タグの値
demo1 Cost Sales
demo2 Cost Dev
demo3 Flag Test

リソースの作成とタグの確認

それぞれのリソースグループに一つずつ仮想ネットワークを作成してくと、すぐにタグが反映されていました。

また、意図通り、Costタグの設定されていないdemo3に作成したリソースにはタグの継承は発生しませんでした。

おわりに

このシリーズの最初ではポリシー適用までに間があるのが気になったのですが、作成後は時間がかかるものの、作成後の定義を使った割り当てはすぐに反映されることが分かりました。

また、割り当てはサブスクリプション全体に適用しつつ必要なタグだけ継承させる、複数のタグに適用させたい場合は定義を増やす、など、応用も効きそうです。

早速、本番環境でもコスト関係のタグをリソースに継承させるようにして、Cost Managementでしっかり追えるようにしたいと思います。

執筆担当者プロフィール
舟越 匠

舟越 匠(日本ビジネスシステムズ株式会社)

人材開発部に所属。社内向けの技術研修をメインにしつつ、JBS Tech BlogやMS認定資格取得の推進役もやっています。資格としてはAzure Solutions Architect Expertを所持。好きなサービスはPower Automate / Logic Apps。好きなアーティストはZABADAK。

担当記事一覧